倒れたパイプの謎
赤外線センサーと連動していたセムテックスを解除し、奥の水密扉を開くとタンカーがベラザノ橋を通過したという放送が響き渡った。
延々と、深淵に続くかのような第二甲板。
時折点滅する切れかかった電球に、先程ゴルルコビッチ兵に殺害されたタンカーの乗組員の死体が浮かび上がる中、M9を構えたスネークはそろそろと進んでいく。
―――と、前方に人の気配を感じたスネークは咄嗟に手近な場所にあった小部屋のような空間に身を潜めた。
入り口横の、相手の視界からは死角になる壁に張り付き、そっと覗きこむようにして外の様子を伺う。
AKを手に、第二甲板を巡回するゴルルコビッチ兵の姿が視界に入る。
その時―――
壁に立てかけてあったパイプがスネークの肘に当たり、大きな音を立てて床に転がった。
はっと息を呑み、M9を構えなおすスネーク。
「誰だ!」
ゴルルコビッチ兵の鋭い声が突き刺すように狭い空間に響き渡る。
彼は部屋の前で立ち止まり、こちらの様子を伺っているようである。
戦闘は避けられないかと、スネークはM9をホルダーに直し、USPを手に取った。
・・・しかし、ゴルルコビッチ兵の気配は思わぬ方向へと流れていった。
「誰だ!」
再び、ゴルルコビッチ兵が叫ぶが今度は自分に向かってのものではない。
「俺だよ俺、いきなり叫んでどうしたんだよ」
少し離れたところから、別のゴルルコビッチ兵の声が聞こえてくる。
どうやら叫び声を聞いて何事かと走ってきたらしい。
「なんだ・・・脅かすな」
そして二言、三言会話を交わすと後から来たゴルルコビッチ兵は足早に去っていった。
「・・・いや・・・気のせいだったようだ」
もう1度、小部屋の中を覗きこんだゴルルコビッチ兵は結局スネークの存在には気付かなかったのか、何事も無かったかのように再び巡回ルートに戻っていった。
その後ろにそっと立ち、スネークはUSPを彼に付きつけた。
「・・・動くな!」
・・・長い、長い、長すぎる・・・
けどここのやり取り、これ以上は短くできないです。
しかしこれじゃまるで俺のプレイ記録だな・・・
あ、でも「パイプが倒れる」と言うネタはセカンドプレイ以降で入手したものなのでファーストプレイの記録ではないです。
それはともかくとして、このゴルルコちゃんのやり取りは必見。
パイプを倒したときに発見される可能性が高いのでステルス装備で実行した方が無難です。
張りつき→覗きこみ→パイプが倒れる→巡回中のゴルルコちゃんがビビる→後ろから別のゴルルコちゃんが来る→はじめのゴルルコちゃんがAKを突き付ける→二人の会話→後からやってきたゴルルコちゃんが去っていく→はじめのゴルルコちゃんが「気のせいか・・・」とぼやく
・・・という展開が繰り広げられるのです。
しかし、パイプを倒すなんてスネーク・・・そんな初歩的なミスを冒していいのか?
ってゆーか、覗きこんだ瞬間に何かが倒れるってお約束ではないか・・・
最近MGS2の所為で壁に張りつき、覗きこみをする癖が身についたのは俺だけ?(怪しい・・・)
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(この背景、パッケージやらマニュアルやら見ながら自分で再現しました)
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